キミは「ルドルフとイッパイアッテナ」を読んだか?
ブックオフで児童書のコーナーをのぞいてみるのが楽しい。
子どもの頃に熱中した名作や珍作に出会うと、なんだか小学校以来すっかり忘れていた友達を街で偶然見かけたみたいな、不思議な感覚に包まれる。
この間、出会ったのがこの子。
ルドルフとイッパイアッテナという二匹の猫が登場する物語(タイトルのまんまじゃん!)なのだけど、この二匹のかけあいが子どもの頃、たまらなく面白かった。コミカルでアドベンチャーでヒューマンで(猫なのに)ちょっとシニカルなストーリー。
で、大人になった今、改めて読んでみると、案外「ちゃんと」楽しめる。私が小学校のころから頭の中身が変わっていないのでは……きっとなく、きちんと大人でも楽しめる物語になっているからちょっと驚き。
最初のうちは、児童書ならではの文字級数のデカさと、ルビの多さに読みづらさを感じるけれど、慣れてしまえば途中からは気にならなくなった。
意外と、いまのアラサーやアラフォー世代に向けて、「もう一度読みたい児童書シリーズ」を大人用に小さな級数とルビなしで出版してくれたら、買ってしまうかもしれない。
ズッコケ三人組とか読みたいな。出版社の方々、スマホ向けの電子書籍なんかでどーですか?
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