今でも高円寺に憧れてる若者っているのだろうか?
大学生のころ、私は高円寺に憧れておりました。
本好き、音楽好き、ファッション好き、珈琲好き、酒好き、、いろんな面白い人たちが集まる街。
見た目はオシャレなのに、みんなどこか意識は低そう。将来いい会社に入りたい、お金持ちになりたいからヒッチハイクをするんじゃなくて、例えば「シャツ一枚だと日本は寒いから」などという理由なき理由でふらっとインドに行く人たち。よーするにおバカさん。
そんな心地良さそうなイメージがあって、私もそんな一員になりたくて、高円寺に通った時期がありました。
あれから10数年ー。
思い出すと、ものすごく恥ずかしい気持ちになるのはしょうがないとして、ふと思うのは、今の若者たちの中にも高円寺に憧れているの人はいるのか?ということ。
よく、高円寺は変わってしまったというけど、そうじゃない。(だっていまだにスターバックスがない!)
世の中が変わってしまったのだと、私は思うのです。
景気が悪くて、先行きも見えない。がんばって働いても給料が少ないし、お金がないことが当たり前になって、生活に余裕がなくなっちゃった。
高円寺はある意味、ダメな人が集まる街。
でも、みんながダメになっちゃって、必死にダメな自分からなんとかして脱出しようとしている今、あえてダメな街に行く必然性が見当たらない。
もっと世の中に余裕ができて、自分以外のみんなが幸せを感じている時代に、「けっ、うかれやがって。でも、私はみんなとは違う」とちょっとやさぐれてしまったおバカでダメな人たちが、同じような人たちと一緒に笑顔でいられる場所。それが、きっと高円寺なのです。
そんな日はまた来るのかなー?みんな、早くもっと幸せになれ!
今週のお題「好きな街」