スポーツ選手は「聖人」であるべきなのか?「悪人」じゃダメなのか?
性格悪いけど、すごいやつだっている
バトミントン選手がカジノにハマってた問題で、「荒れた私生活。パチンコやキャバクラ通い」みたいな記事を見かけました。
私はパチンコは違法だと、散々このブログで書いてますが、別にパチンコをやる人自体は非難しませんし、お店が街中に普通にある以上、ごく当たり前のことだと思っています。
なので、バトミントン選手のパチンコやキャバクラ通いに関して「荒れた私生活」みたいなことをいうのはちょっと違うんじゃないかと。いまどき健康な男子なら誰だって行くんじゃないの?
なぜ、みなさんスポーツ選手に対して「クリーンさ」を求めるのでしょう。
遊びや恋愛には目もくれず、とにかくスポーツだけに打ち込んで、努力に努力を重ねて、成功した人。それがスポーツ選手の正しい姿だ。
これが正論になっている気がするのは私だけ?
だけど、例えば、女ったらしで酒が大好き、タバコも吸うし、毎晩のように豪遊している金遣いの荒い、そして練習も嫌いプロ野球選手。でも、毎年必ず40本ホームランを打つ人がいたとして、彼は素晴らしいバッターでしょうか。
私は間違いなく素晴らしいバッターだと思います。
スポーツ選手に「過程」は関係ない。「結果」を残した人が評価されるべきです。スポーツマンシップをプライベートに持ち込むな!
そもそもスポーツ選手なんて、みんな性格悪いのでは?
逆の考え方もあると思います。
プロの世界で活躍するような、負けず嫌いな人が、性格が良いわけないというのが私の(偏見かもしれませんが)持論です。
誰かを蹴落とさないとやっていけない中で、良い人でいられるわけがない。
真央ちゃんだって、錦織くんだって、五郎丸選手だって、爽やかなイメージだけど、きっと悪魔のような一面も持っている。
イチローなんて、絶対に友達だったらイヤな奴ですよ。
だから、彼ら彼女らに、国民栄誉賞をあげるのってちがうんじゃないか。
どんな性格だろうと、素晴らしいプレーを見せてくれる選手は賞賛されるべき。ですが、それはあくまでスポーツの中の話である、とも思うのです。
小説家もミュージシャンも俳優も「アーティスト」は悪人でいい
最近、流行りの不倫騒動についても思うことがあります。
ゲスの極み乙女のボーカルが不倫しようが、彼の音楽評価とは関係ない。もしも不倫を歌って、それがとんでもなく感動できるのなら、それが私たちにとっての評価となる。
お笑い芸人だって、面白ければ女房を泣かしたっていいはずです。
小説家も俳優も、別に悪人でかまわない。怖い団体に所属していようが、過去に人をあやめていようが、その人が生み出す「作品」に私たちは目を向けるべきであって、その人がプライベートで良い人かどうかなんて、本当にどーでもいいことなんです。
(そして、これも偏見でしょうが、絶対に悪い人の作るもののほうが面白い)
ただし、矢口とベッキー、てめーらはダメだ!
スポーツ選手から、小説家やミュージシャンなどを例に出しましたが、これは何か「作品」を生み出すアーティストだけに限った話。
タレントは人気商売。
だから、ベッキーや矢口が叩かれるのは仕方がない。まー、個人的には彼女たちのトークが面白ければ、全然かまわないとも思うのですが。

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今回のバトミントン選手の事件、違法カジノに行ってたんだから犯罪ですよね。なんで捕まらないのかよくわからないのですが(不起訴ってやつ?)、自首して裁判して、どうにかなって、罪を償うなり、なんらかのペナルティを受けて、それで終わりでいいのではないでしょうか。
その上で、オリンピックに出る実力があるなら出せばよい。
子供に悪影響なんて意見もありそうですけど、子供のほうこそ、ちゃんとプレーで選手を評価してますよ、きっと。
そんなふうに思うのって、私だけ?